D.I.P FACTORY BLOG

映像制作D.I.P FACTORYは山形県山形市を拠点に、ブライダル関連事業とインターネット動画CM制作を展開しております。会社・お店の御案内や商品のPRに「映像プレゼンテーション」を推進します。

花嫁と8mm Films

17日(土)山形国際ホテルにて結婚披露宴を行いました竹田広さん・真里さんの披露宴レポートの続き。


実は今回、披露宴当日まで主役の「新郎新婦」には内緒で、ある「極秘プロジェクト」が進行していた。
それは、新婦の真里さんの幼少の頃の8mmフィルム映像を新婦に内緒でサプライズ上映するというもの。
お父さんは昭和50年代当時、まだまだ高価で身近ではなかった「8mmカメラ」を所持していて、それで撮影した娘の記録フィルムを大量に残していたのだ。真里さんが結婚する時までと、ずっと大切に保管してきたんだろうな。


その映像を披露宴当日に「サプライズ上映」するというプロジェクトは、国際ホテル岡崎さん、新婦父母、そして映像制作者の私で極秘裏に進められた。
新婦真里さんに計画がバレてはおもしろくないからと、じいちゃん、ばあちゃんも巻き込み、皆が一丸となって「タヌキ」になった。


10月後半だったろうか、真里さんが仕事をしている日中、岡崎さんと同行し初めて真里さんの実家を訪れた。
初対面ながらも気さくなお父さんとお母さん。すっかり意気投合し早速、8mm映写機でフィルムを拝見させてもらった。
映写機から聴こえてくる「カタカタ」という回転音と、小型スクリーンに映し出されるフィルム独特の質感。スクリーンには2度と戻らぬ「家族の大切な思い出と時間」が甦った。スクリーンに映し出される幼少の娘を観ながら、両親はその「時間」を克明に語りだす。とても懐かしそうに当時を話す両親は、子供が来ていた服の事もよく歌っていた歌の事も、とても詳しく覚えている。愛情いっぱいに育てられた真里さんと温かい家族の一面を垣間見ながら、僕はどういう映像にしていくかをイメージしていた。昔の映像をただ観せるだけでは芸がないですからね。


この時点ですでに頭の中に「ニューシネマパラダイス」の音楽が流れていて、あの映画のラストシーンのような感動的な映像に出来ないだろうか。そんなことを考えながら少しづつイメージを固めていった。


後日新たに、お父さんとお母さんへのインタビュー、畑仕事をするおじいちゃんとおばあちゃん、8mmフィルムを鑑賞する父母などの素材を撮影する。
これらの映像素材と8mm Filmを巧みにブレンドして構成してみようと思った。
やるからには新婦はもちろん、両親もゲストも、観る人の感情を揺さぶらなければ勿体ない素材だ。


と、思ってはいたものの、短時間の中でそれを表現するのは極めて難しい作業で時間も掛かってしまった。


新婦真里さんには内緒の映像。別日は何食わぬとぼけた顔をして、新郎新婦と「エンタメムービー」の制作作業を並行して進めていた。
新婦両親と新郎新婦の板ばさみの中で、結構ハラハラしながら本人達にバレないように振舞った。言いたくて言いたくて喉まで出掛かりそうだったね(笑) 当日まで隠し続けるのはホントに大変でした。


映像の編集作業。すべての素材に何度も目を通し、タイムライン上でイメージを試行錯誤する。八木山動物園や八木山ベニーランド、そして山交ランド。湯の浜や庭での雪遊びの映像など....観ているだけで目頭が熱くなった。言葉じゃ表現しにくいこの感情をこの映像でうまく表現できたらなと思った。


映像が完成して一気にテストプレビューした時は、涙がこぼれた。
動物園も遊園地も海の映像も....すべて自分に被った。
自分も同じように両親に連れて行ってもらい、同じように遊具で遊び、同じようにソフトクリームを食べた記憶があるからだ。
次から次へと流れる映像にちょっとセンチになった。


披露宴前日。出来上がった映像を持って国際ホテルを訪れる。前日の夕方だから本人達がいるんじゃないだろうね.....ホントにいた....!?
ブライダルサロンで岡崎さんと最終的な打ち合わせをしているお二人。
あわや、すべての計画がパーになる寸前!!!!
こちらは、ビビって一目散に退却しました〜(笑)


披露宴当日。僕は別の現場で仕事だったため、残念ながら僕はそのシーンを見ることは出来なかったのですが.....
思惑通り.....新婦真里さんは号泣したそうです。
ヨッシャ!!! 岡崎さんと二人で思わずガッツポーズ!!(笑)
驚きと感動で感極まってボロ泣きだったようです。
そりゃそうですよね、明らかに幼少の頃の自分なのですから。


会場のゲストも感動された様子で、のちにうれしい言葉もたくさん戴く。
「当日まで楽しみにしている」と言っていた両親にも大変喜んでもらい、親子のドラマに御自身でも感慨深い御様子でした。
ビジネスを超越して、とてもいい仕事をさせてもらった気がしました。


ゲストのお見送りの際、すべてを新郎新婦に打ち明けてみた。
目を丸くして「やられた〜」と新郎新婦。
仕掛人の岡崎さん、新婦御両親、そして僕は顔を見合わせ皆ニンマリ顔であったのは言うまでもない(笑)

「親心、子知らず。娘をギャフンと言わせたいんだ(笑)」

お父さんの言葉が心にしみた。



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漆山弘志

Author:漆山弘志
1971年山形市生まれ。アームレスリング世界チャンピオン南波さんのジムで10年間アームレスラーとして活躍後、「あぶない刑事」「はみだし刑事」などのアクションを演出する高瀬将嗣氏主宰のガイズエンターティメントに所属し俳優としての活動を展開、同郷で日本映画界の巨匠・村川透監督のご好意で村川作品を中心に活動する。
現在地元山形へ帰郷し、独自の映像制作事業を展開しながら充電中。



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