泣けた...「硫黄島からの手紙」。 |
一日編集作業に没頭し、さすがに夜には集中力も切れる。現実を逃避するかのごとく夜は映画館へ逃げ込んだ。レイトショーで必ず観たいと思っていたクリント・イーストウッド監督作品「硫黄島からの手紙」を観る。泣けた。最近のイーストウッド作品には本当に目頭が熱くなる。なんて監督なんだイーストウッドは。![]() 第2次世界大戦時の最も悲劇的な戦いと言われる“硫黄島の戦い”を、日本側の視点から描いた戦争映画「硫黄島からの手紙」。硫黄島でアメリカ軍を悩ませた伝説の陸軍中将である栗林忠道と彼の部下たちによる死闘が描かれる。この作品は、実質クリント・イーストウッドが「日本映画」を監督した作品と言える。主演の渡辺謙さん、嵐の二宮和也さんら、日本人俳優の芝居も本当にすばらしかった。普通、アカデミー賞監督の前で芝居するなんて尋常じゃないからね。伊原剛志さんにしても中村師童さんにしても日本国軍の兵士そのものであった。 恥ずかしい話だが、普段あまりテレビを観ないので嵐の二宮和也さんを僕は知らなかった。「ジャニーズの青年がイーストウッドの映画?」最初はちょっと接点が結びつかなかったのだがとんでもない。まだまだ大人びてないマスク、そして台詞回し。彼は最高のキャスティングだった。実際戦争に送り込まれた若い日本人青年をイメージさせるに相応しい顔つき、そして風貌だ。クリント組の現場の雰囲気はさぞ異様だったろうに、それを感じさせない彼の芝居には感銘を受けた。大宮のパン屋だったという設定がウソ臭く感じさせないのは、イーストウッドの演出もさることながら二宮君の放つ役者としての空気感なのだろうか。 渡辺謙さんは、すでに世界のトップスター。栗林中将という人物は彼そのものだし、渡辺謙さん以外のキャスティングが思い浮かばない。「天皇陛下万歳!!」のセリフには震えたな。ストーリーを語る主役級の役者も、セリフのない日本兵の役者もみんな眼力があってすばらしかった。もちろんオーディションを通るだけの才覚は必要だが、それを直感で見抜くキャスティングディレクターもまたすごい。日本人は人気があるとかルックでキャスティングするから、外国人にはよく笑われるんだけど、ハリウッドは実力だからね。この作品観ると余計にその事が滑稽に思えてしまう。だから中村獅童さんなんかもすごいよ。ホントハマリ役だった。特に目の芝居がすごくいい。 「父親たちの星条旗」同様、戦闘シーンも生々しいほどリアル。特に硫黄島洞窟での自決のシーンは目を覆いたくなるほど衝撃的だった。しかしそれが現実。ウソでも何でもないその事実を受け入れるしかないのだ。 ![]() ラストはホント泣けたな。平和ボケの日本人の一人である自分がとてもちっぽけに思える。クリント・イーストウッドが映画を通して伝えたい事。人それぞれ受け止め方というのは違うのだろうけど、「この映画観て良かった」と毎回思わせてくれるイーストウッド作品。映画館に足を運んで客をこんな気持ちにさせてくれるクリント・イーストウッドは本当に偉大だし映画人としても人間としてもとても素敵だと思う。 この映画は「戦争映画アレルギー」の人間にも絶対に受け入れられる映画。「平和ボケ」日本人だと自覚している人間なら絶対観ておくべき映画です。じゃなきゃ「非国民扱い」にする。 本日のD.I.P FACTORYブログランキングを観る |
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Author:漆山弘志
1971年山形市生まれ。アームレスリング世界チャンピオン南波さんのジムで10年間アームレスラーとして活躍後、「あぶない刑事」「はみだし刑事」などのアクションを演出する高瀬将嗣氏主宰のガイズエンターティメントに所属し俳優としての活動を展開、同郷で日本映画界の巨匠・村川透監督のご好意で村川作品を中心に活動する。
現在地元山形へ帰郷し、独自の映像制作事業を展開しながら充電中。
映像制作 D.I.P FACTORY
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山形市すげさわの丘15-4
電話&FAX 023-645-2570
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※このDVDは映画祭素材として制作した非売品の為、販売は一切出来ません。

村川透監督の第一回「村川透映画祭」を編集したDVD。村川監督、ゲストの柴田恭兵さん、そしてシネマパーソナリティー荒井幸博氏が繰り広げたシネマトークショーを収録。
「はみだし刑事」の現場で村川監督と柴田恭兵さんには何度もお世話になっているので、私にとっても感慨深く忘れられない最高のトークショーになりました。

村川透監督の映画祭上映用に制作したDVD「The Legend of 映画監督 村川透」。
村川監督の幼少時代から助監督を経て、監督として活躍している今日までを貴重な写真と映像で綴ったものです。
私個人としても、これを作らせてもらえたのは大変光栄な事でした。村川監督、ありがとうございました。